認知療法、行動療法に比べて認知行動療法がより不眠症を改善するという論文

認知療法(CT)、行動療法(BT)、認知行動療法(CBT)の長期的な有効性について検証した論文がありました。不眠症患者188人(女性62.2%、平均年齢:47.4歳)が対象で、期間は12ヶ月のようです。注目すべきは、認知行動療法は、認知療法、行動療法よりも不眠症の重症度を大きく改善したということ、身体的健康の改善があったということですね。

・いずれかの治療を行った患者で、不眠症の重症度、入眠潜時、中途覚醒、総睡眠時間、睡眠効率、仕事や社会への適応、メンタルヘルスの改善が認められた(各々、p<0.05)。
・各治療群において、実質的な割合で寛解や治療反応の達成が確認された。
CBTは、CTと比較し不眠症の重症度を大きく改善し、CTおよびBTと比較し、より一層の寛解や身体的健康の改善が認められた(各々、p<0.05)
・精神疾患を合併している患者では、CBTはCTと比較し、仕事や社会への適応、メンタルヘルスを大きく改善した(各々、p<0.05)。
・CTには、就寝時間の変化との関連が認められず、日中の疲労の変化に関連する治療条件もみられなかった(各々、p>0.05)。
・セラピストによるCBT、BT、CTの提供は、長期にわたり不眠症による夜間および日中の症状を改善させる可能性が示唆された。

https://www.carenet.com/news/general/carenet/56144

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